こんにちは!ひとり経営専門コンサルタント/税理士の門脇です。

最近記帳指導をさせて頂く機会があり、最初に気を付けるポイントをまとめてみました。

1.税務署への届出を忘れない

「開業届出」もそうですが、「青色申告承認申請書」の提出忘れに注意です。

提出期限は原則事業開始の日から2月以内となります。

青色申告の特典の一つ、10万円又は55万円(65万円)の控除を受けたい場合は期限内の提出が必須です。

個人が開業した時に提出する税務署への届出

こんにちは!ひとり経営専門コンサルタント/税理士の門脇です。 開業したものの何を税務署に届出をすれば…という悩み、ありますよね。今回は税務署へ最初に提出する届出…

2.事業用の銀行口座とクレジットカードを新規開設する

個人事業主の場合、事業とプライベートの入金・出金が混在すると
度々どちら用の取引か判断しないといけなくなり、また会計入力作業が増え時間のロスです。

新規に事業用の銀行口座とクレジットカードを開設し運用することをオススメします。

銀行口座は入金用と出金用2つあれば便利です。
私の場合は、事務所近くの信金で入金用、ネット銀行で出金用口座を開設し運用しています。

3.請求書、領収書等の保管方法を決める

請求書、領収書等については5年保存しなければなりません。

参考:国税庁|記帳や帳簿等保存・青色申告

明確に決まっている保存方法はないので、ご自身が管理しやすい保管で大丈夫です。

オススメは下記のファイルフォルダーを活用することです。

1年に1冊使用し、1~12月まで各月毎に請求書、領収、レシート等を保管します。

そんなに書類の量が多くなければ、こちらで十分と考えられます。

※ここでは説明を割愛させていただきますが、電子帳簿保存法に則りペーパーレスで運用することも可能です。

4.会計ソフトを決める

入力作業にあたっては会計ソフトの導入が不可欠です。
(エクセル等を活用し、自作するのは至難の業です。)

大きくデスクトップ型クラウド型に分類されます。
アバウトですが、まとめると下記になります。

デスクトップ型クラウド型
使用方法PCに直接インストールして使用ネットで接続して使用
入力方法全て自身で仕訳入力銀行、クレジットカード等の明細は自動取込可
一般的な料金体系一括で支払(バージョンアップしたい場合に追加課金)継続的に支払(月額/年額)
弥生会計マネーフォワード、freee

個人的な話ですが、私はマネーフォワードが好きです。

特に会計知識がある人にとっては馴染みやすく、銀行口座等の連携等により
スムーズに処理が進められています。

また経費精算、請求書の発行、請求書等の電子保存、電子契約など経理に付随した業務についても
サービス提供されているので、一気通貫で連携して完結できるのが魅力です。

まとめ

経理の導入編として4つのポイントをご紹介させて頂きました。

いざ開業して自分で経理を始めたが、税理士に依頼するほどでもないかな・・・
と思っている方がいらっしゃったら、記帳指導の申込をするのも一つの手です。

もしかしたら私が担当させて頂く機会あるかもしれません笑

投稿者プロフィール

門脇頼介
門脇頼介
ひとり経営専門コンサルタント/税理士 門脇頼介
関西学院大学商学部卒。
かどわき会計事務所代表。1990年生まれ、神戸在住。

無職のまま大学を卒業してしまう。就職に苦戦し何とか入社した税理士事務所でも、全く戦力にならず途方に暮れる。

積極的に手を挙げることで徐々に仕事が出来るようになる。また税理士試験も順調に合格することができ、お客様に感謝される機会も増え社会人として充実する。

怒号が響く、所長の機嫌に右往左往する職場環境で転職するが、転職先でも採算が合わない、相性の合わない顧客との対応に苦慮する。また急速な拡大を目指す組織では従業員の退職が相次ぎ、職場環境が悪化するのを目の当たりにし、違和感を覚える。

その後独立開業する。組織のしがらみに囚われない、規模の拡大を目指さないが、仕事もプライベートも充実させる生き方を目指している。ひとり経営者の支援に特化しており、日々奔走中