こんにちは!ひとり経営専門コンサルタント/税理士の門脇です。

特許なんて自分には関係ない・・・と思っていませんか?

先日商標登録で世間を賑わせたニュースをご存じでしょうか。
「ゆっくり茶番劇」商標取得者の代理人が謝罪 「皆様に愛されている商標であることを存じておらず」「爆破予告については直ちに通報致しました」

このケースでは結果、撤回になったので良かったですが
こういったことを防ぐために私は事業の軸となるキーワードがあれば商標登録すべきと考えています。
私自身の実体験も踏まえお話させて頂きます。

突然使えなくなったら・・・

商標を取得していない場合
例えば飲食店で例えると
長年使用していた店名や商品名が使えなくなることが考えられます。

商標取得は早い者勝ちです。
もし他の人が先に商標を取得したら
そのワードを使用することができない。

または取得者から使用は認めるが
使用料を求められるケースが考えられます。

一生懸命育ててきたブランドが一瞬に無に帰す、
他の人が奪い去ってしまうリスクを常に抱えることになります。

これから事業を始める方も
使用する名称について商標登録されていないか
先にチェックすることが望ましいです。

経営の守りの視点から
私は商標を取得する事をオススメします。

参考:特許簡易検索

気になる特許費用は?

参考:特許庁|初めてだったらここを読む~商標出願のいろは~

特許庁のHPによると
出願・登録する区分数により料金は変わります。

区分は第1類から第45類あり、提供する商品・サービス内容で
分類されています。
2区分の場合は、出願料20,600円、登録料65,800円が目安とされています。

弁理士の先生に依頼する場合は
プラス手続費用がかかりますが
私は依頼することをオススメします。

自分で申請することもできるのでしょうが
拒否された場合の特許庁との交渉や自分で調べて申請する時間を考えると
弁理士の先生に依頼した方が絶対良いです。

またもし特許を取得できなくても
自分以外の方も取得できないので、誰もが自由に使用できる
(=今後も独占はできないが、安心して使用できる)
ことが判明するだけでも価値があると考えられます。

私の体験談

開業当初「ひとり社長」というワードを使いたいと
考えていました。

ところがある日
知人が商標登録した話を聞いて
私も特許検索したところ、「ひとり社長」というワードが
商標登録されていることを知り
軌道修正することになりました。

実際商標の取得者の方に指摘を受ける可能性は
わかりませんが、そういったリスクを抱えたくありません。

今は「ひとり経営」というキーワードを引っ提げております。
結果としてこのワードの方がしっくりきて気に入っています。

まとめ

以上、商標取得のお話をさせて頂きました。
繰り返しになりますが、今後の事業の軸となるキーワードが
決まった段階でお早めに商標登録することをオススメします。

投稿者プロフィール

門脇頼介
門脇頼介
ひとり経営専門コンサルタント/税理士 門脇頼介
関西学院大学商学部卒。
かどわき会計事務所代表。1990年生まれ、神戸在住。

無職のまま大学を卒業してしまう。就職に苦戦し何とか入社した税理士事務所でも、全く戦力にならず途方に暮れる。

積極的に手を挙げることで徐々に仕事が出来るようになる。また税理士試験も順調に合格することができ、お客様に感謝される機会も増え社会人として充実する。

怒号が響く、所長の機嫌に右往左往する職場環境で転職するが、転職先でも採算が合わない、相性の合わない顧客との対応に苦慮する。また急速な拡大を目指す組織では従業員の退職が相次ぎ、職場環境が悪化するのを目の当たりにし、違和感を覚える。

その後独立開業する。組織のしがらみに囚われない、規模の拡大を目指さないが、仕事もプライベートも充実させる生き方を目指している。ひとり経営者の支援に特化しており、日々奔走中