こんにちは!ひとり経営専門コンサルタント/税理士の門脇です。
みなさん、今から10年後
世の中や自分自身がどうなっているか想像したことはありますでしょうか。
2016年に厚労省から「働き方の未来2035」という
レポートが発表されています。
今から6年前のレポートですが
現在でも参考になる点は大いにあります。
今回はレポートのご紹介をします。
結論:少子高齢化社会×技術革新で働き方が変わる
少子高齢化社会
本レポートによると
2035年には日本の人口は1.27億人→1.12億人に減少し
高齢化率も26.7%→33.4%まで増加する予測になります。
さらにその先も調べてみました。
財務省の資料によると
2022年現在→2065年(約40年後)には
各年代の比率が
19歳以下 16% → 14%
20~64才 54% → 48%
65歳以上 29% → 38%
になります。
また総人口が12,431万人→8,808万人と3,623万人減少予測になります。
改めてデータでみると驚きますね。
40年後は私も65歳以上のカテゴリに入っています。
技術革新
本レポートでは技術革新として
4点列挙されています。
・処理速度、通信技術
2035年にはモバイル通信速度が100Gbpsを上回る。・VR、AR、MR
医療、教育分野で使われているVR、ARはさらに発展し、コンパクトな形状に進化、MRの進化は会議の在り方を大きく変える。・移動技術
新幹線、飛行機はさらに高速化
主要都市間の移動時間が短縮し、住む場所、働く場所の選択肢が拡大・AI
「働き方の未来2035」から抜粋
今後さらに産業や雇用、働き方など社会全体に大きな影響を及ぼす
またAIと人がそれぞれ得意な仕事についても紹介されています。
・AIが得意な仕事
広告、マーケティングを筆頭に、教育や金融、医療、さらには、法律、人事など多岐に渡る。人間の仕事を全部代替するのではなく、定型的な業務でかつ、多少の間違いを許容できるような類の業務に関して代替される・人間が得意な仕事
今後、重要になる仕事の1つは「ヒューマンタッチ」の仕事である。人間は人間がサービスしてくれることに対して大きな満足を得る。
もう一つは起業家である。AI やロボットにより中間的な仕事が代替され得るということは、逆に言えば企業の経営や企画にかかわるような仕事を人間がやる必要が高まるということである。
「働き方の未来2035」から抜粋
AIにより代替されるのは定型業務であり
いわゆる付加価値業務については形は変われど人が提供することに
変わりがないと予測しています。
AIでなくなる仕事といって
週刊誌で特集されていることもありますが
どんな職業でも一生安泰といわれるものはありませんし
時代の流れとともに縮小、廃止されまた新しい職業が生み出されています。
例えば、youtuberはwikipediaによると2011年に誕生したそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/YouTuber
その中でも本レポートにある通り
「人と人とが関わる」価値だけは不変なのではないでしょうか。
予想される働き方とは
・時間や空間にしばられない働き方
働く場所に関する物理的な制約がなくなり、
多くの仕事が、いつでもどこでもできるようになる点である。
・より充実感がもてる働き方
「働く」という活動が、単にお金を得るためではなく、
社会への貢献や、周りの人との助け合いや地域との共生、自己の充実感など、多様な目的をもって行動することも包摂する社会になっている。・自由な働き方の増加が企業組織も変える
「働き方の未来2035」から抜粋
技術革新は、働き方のみならず、企業や経済社会全体のあり方を大きく変革させる。
自立した自由な働き方が増えることで、企業もそうした働き方を緩やかに包摂する柔軟な組織体になることが求められる。
また、変化のスピードが速くなることで、企業自体がそれに対応するために機動的に変化せざるを得ない時代がやってくる。
「時間や空間にしばられない働き方」は
コロナ禍の影響もあり。会議のオンライン化、在宅ワークの普及など既に実現していますね。
私の体験ですが
東京の方とオンライン(ZOOM)のみで仕事が完了したこともあり
仕事の幅が広がったと実感しています。
また面白い点として
今までは「時間」が働く評価指標の中心であったが
今後は「成果」による評価が一段と重要になると言及されています。
雇用として従業員のあり方も変化し
個人事業主と従業員との境がますます曖昧になっていくと予測されています。
より一人ひとりが個の力を試される時代が訪れることになりそうです。
まとめ
私にとって、本レポートの内容はワクワクするものでした。
「誰かを働かせる、誰かに働かされるという関係ではなく、共に支え合い、それぞれが自分の得意なことを発揮でき、生き生きとした活動ができる、どんな人でも活躍の場がある社会」
「働き方の未来2035」p.8から抜粋
特にこの部分は非常に共感する箇所であり
私自身が目指している方向と同じです。
何歳まで生きるのか
何歳まで仕事ができるのかはわかりませんが
時代の変化についていき、できるだけ長く社会にとってお役に立てる人間でありたいです。
投稿者プロフィール
- ひとり経営専門コンサルタント/税理士 門脇頼介
関西学院大学商学部卒。
かどわき会計事務所代表。1990年生まれ、神戸在住。
無職のまま大学を卒業してしまう。就職に苦戦し何とか入社した税理士事務所でも、全く戦力にならず途方に暮れる。
積極的に手を挙げることで徐々に仕事が出来るようになる。また税理士試験も順調に合格することができ、お客様に感謝される機会も増え社会人として充実する。
怒号が響く、所長の機嫌に右往左往する職場環境で転職するが、転職先でも採算が合わない、相性の合わない顧客との対応に苦慮する。また急速な拡大を目指す組織では従業員の退職が相次ぎ、職場環境が悪化するのを目の当たりにし、違和感を覚える。
その後独立開業する。組織のしがらみに囚われない、規模の拡大を目指さないが、仕事もプライベートも充実させる生き方を目指している。ひとり経営者の支援に特化しており、日々奔走中
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